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「上り」「下り」考

鉄道に乗っていると、列車の方向を示す言葉として「上り」「下り」という案内をされることがある。どんな基準をもって「上り」「下り」としているのか。

Google検索してみると、解説しているページがたくさんヒットする。例えば、日本民営鉄道協会のページでは、

都市郊外と都市部を結ぶ鉄道において、「上り」「下り」の表現が用いられます。「上り」は、おもに都市方面に向かう電車のことで、「下り」はその逆方向に向かう電車を指します。都市間輸送である新幹線などは、原則東京方面に向かう新幹線を「上り」としているようです。

 と解説されている。他にも、マイナビニュースの連載「鉄道トリビア」(135)だと、

鉄道は国の認可や許可に基づいて建設されるから、届出上の起点・終点が定められる。(略) そして起点から遠ざかる方向を「下り」、起点に近づく方向を「上り」と呼ぶ。つまり鉄道路線の場合は、法律上の起点はどこかが基準になってくる。

とある。つまり、起点(都心部)に向かう場合は上り、その逆が下りということのようだ。

ところで、実際の鉄道利用者で、自分が乗っている路線の起点がどこかを知っている人はどれだけいるのだろうか。まあ、乗りなれていれば「上り」「下り」の案内だけでどちら方向かがわかる、という人もいるだろう。しかし、「上り」「下り」の案内だけでわからない人も多いはずだ。

「上り」「下り」を使うなとは言わないが、せめて「上り(新宿方面)」と具体的な駅名を添えて、わかりやすくしてほしいと思う。「上り」「下り」なんて、鉄道会社側の都合だけで決めたことなんだから、その分利用者側への配慮はしてほしい。